傷病手当金は、初回が申請してからおおむね1〜2か月後、2回目以降は1か月ごとに申請してその都度2週間〜1か月程度で振り込まれます。お金が入るタイミングは、申請のあとに会社の証明と健保の審査が挟まる分だけ後ろにずれます。申請から入金までの流れ、休んでいる間続く2回目以降のサイクル、退職後の振込時期まで、順に押さえます。
傷病手当金は初回が申請から1〜2か月後、2回目以降は2週間〜1か月で振り込まれる
傷病手当金(しょうびょうてあてきん。病気やケガで働けない間の生活を支える健康保険の給付)は、初回がおおむね申請から1〜2か月後に振り込まれます。2回目以降は1か月ごとに申請し、その都度2週間〜1か月程度で入金されるのが一般的です。
協会けんぽの場合、申請書を受け付けて審査が終わると、おおむね2週間〜1か月程度で振り込まれるのが目安とされています(協会けんぽ よくあるご質問)。それでも初回が1〜2か月かかるのは、申請書を出す前に会社の給与締めや医師の記入を待つ時間があるからです。お金が入るのは「申請日」ではなく「審査が終わったあと」と考えてください。
| 区分 | 申請のタイミング | 振込までの目安 |
|---|---|---|
| 初回 | 待期3日を終え、最初の休業期間が過ぎてから | 申請から1〜2か月 |
| 2回目以降 | 1か月ごと(給与締めのあと) | 申請から2週間〜1か月 |
初回がいつ入るかをもっと細かく知りたい場合は、傷病手当金の支給日(初回)で日数の内訳を整理しています。金額の目安は傷病手当金の計算方法・早見表を確認してください。
支給対象は待期3日を終えた4日目以降の休んだ日
傷病手当金がもらえるのは、連続して3日間休んだ「待期」を終えた4日目以降の、仕事に就けなかった日です。最初の3日間は支給されません。
待期の3日間には、土日や祝日などの公休日、有給休暇を使った日も含めてカウントします。たとえば金土日と連続で休めば、その3日で待期は完成します。ここで間違えやすいのが、「飛び石で1日ずつ休んだ」という形です。連続3日にならず、待期がいつまでも完成しません。
つまり、振込のカウントが始まるのは待期が終わった4日目から。申請できる日数は「4日目以降に実際に休んだ日数」になります。
申請から振込までは会社の証明と健保の審査を挟んで進む
申請してから振り込まれるまでは、大きく3つのステップを通ります。自分の手を離れたあとに会社と健保の作業が挟まるため、その分だけ時間がかかります。
- 1. 自分と医師が申請書を書く:傷病手当金支給申請書のうち、本人記入欄を埋め、療養担当者(主治医)に労務不能を証明する欄を書いてもらいます。
- 2. 会社が事業主証明を書く:勤務状況や給与の支払い状況を会社が証明します。給与の締め日が過ぎてからでないと書けないため、ここで数週間空くことがあります。
- 3. 健康保険組合・協会けんぽが審査して振り込む:書類がそろうと健保が内容を審査し、問題なければ指定口座へ振り込まれます(受付からおおむね2週間〜1か月が目安)。
初回は1と2に時間がかかるので、申請書が健保に届くまでで1か月近く経つことも珍しくありません。書類の書き方や提出先は傷病手当の申請方法でまとめています。
2回目以降は1か月ごとに申請を出し続ける必要がある
傷病手当金は、一度申請すれば自動で毎月入るものではありません。2回目以降も、休んだ期間ごとに自分で申請書を出し続ける必要があります。
多くの人は給与の締め日に合わせて1か月単位で申請します。たとえば月末締めなら、その月の休業分をまとめて翌月に申請し、2週間〜1か月後に振り込まれる、という流れの繰り返しです。
2回目以降は初回より早く入る傾向があります。待期や加入期間の確認といった初回だけの調査が終わっているためです。一方で、毎回その都度に医師の証明をもらう必要がある点は変わりません。申請を出し忘れると、その月分の振込もまるごと後ろにずれます。なお傷病手当金がもらえる期間は、支給を開始した日から通算して最長1年6か月です(全国健康保険協会)。詳しくは傷病手当金の支給期間を確認してください。
退職後の継続給付も同じ1か月ごとのサイクルで振り込まれる
退職したあとも、条件を満たせば傷病手当金は続けて受け取れます(継続給付)。このときの振込サイクルも、在職中と同じく1か月ごとに申請してその都度入金される形です。
継続給付を受けるには、退職日まで継続して1年以上健康保険に加入していたこと、そして退職日に労務不能の状態で実際に出勤していないことが必要です。退職日にあいさつ回りなどで出勤してしまうと、継続給付の条件から外れることがあるので注意してください。
退職後は会社の事業主証明が不要になる分、書類はシンプルになります。ただし申請書は引き続き自分で健保へ郵送するため、入金までの2週間〜1か月という目安は変わりません。
振込が遅いのは書類不備か医師の記入待ちか健保の混雑が原因
「申請したのに振り込まれない」と感じるとき、原因の多くは次のどれかです。
- 書類の不備:記入漏れや押印・口座番号の誤りがあると、健保が確認のため差し戻し、その分だけ振込が後ろにずれます。
- 医師の記入待ち:療養担当者欄の記入を依頼してから戻るまでに時間がかかり、申請書が健保に届くのが遅れるケース。
- 会社の事業主証明待ち:給与の締め日が過ぎないと書けないため、締め日のタイミング次第で着手が遅れます。
- 健保の混雑:年末年始やゴールデンウィークなどの大型連休を挟むと、通常より審査・振込が遅れます。
2週間以上たっても動きがなければ、加入している協会けんぽの支部や健康保険組合に「申請書が届いているか」「審査状況はどうか」を直接問い合わせると、どこで止まっているかが分かります。
早く受け取るコツは休業期間が終わったらすぐ申請すること
少しでも早く受け取りたいなら、休業期間が終わったらすぐ申請するのが基本です。傷病手当金は休んだ期間が過ぎてから申請する後払いの仕組みなので、対象期間の終わりを待ってから動きます。
- 申請書の本人記入欄を先に埋めておく
- 医師への証明依頼を受診時に早めに伝えておく
- 会社へ事業主証明を依頼するタイミングを締め日に合わせて確認しておく
傷病手当金は自分でも申請できます。まずはそれが前提です。とはいえ、療養中に会社や医師、健保とのやり取りを続けるのが負担なときは、申請のサポートを専門家に任せる手もあります。手続きの段取りに不安があるなら、無料診断で自分のケースを確認してみるのも一つの進め方です。
よくある質問
- 全国健康保険協会「病気やケガで会社を休んだとき(傷病手当金)」よくあるご質問 https://www.kyoukaikenpo.or.jp/faq/benefit/002/index.html
- 全国健康保険協会「傷病手当金」給付と手続き https://www.kyoukaikenpo.or.jp/benefit/injury_and_sickness_allowance/index.html
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※相談・診断は無料。受給可否はハローワーク・各保険者の審査によります



