離職票はいつ・どこで提出する?ハローワークでの使い方と事前に確認すべきこと

離職票は、失業保険を受け取るために欠かせない重要な書類です。提出のタイミングを間違えたり、内容に不備があると、給付の開始が遅れたり、最悪の場合は受給できなくなるリスクもあります。

この記事では、離職票の基本的な役割から提出方法、注意点やトラブル時の対処法まで、実際の手続きに沿って分かりやすく解説します。退職後に損をしないために、ぜひ最後までご覧ください。

離職票はハローワークでどう使う?提出のタイミングと役割

離職票は、雇用保険の受給資格を得るために必要な書類です。求職申込みは先に行えますが、給付の審査・決定には離職票の提出が欠かせません。

ここでは、離職票が果たす役割と、ハローワークでの提出方法を実務ベースで詳しく解説します。

失業保険の申請に必要な書類の1つ

離職票とは、会社が「この人は確かにウチで雇用していました」と証明するための書類です。正式には「雇用保険被保険者離職票」といい、通常「離職票1」「離職票2」の2枚で構成されています。

これらは、失業保険(正式には「雇用保険の基本手当」)を申請する際、ハローワークに提出する必要があります。雇用保険に加入していたこと、退職理由、退職前の賃金などが記載されており、給付内容の審査・決定を行う際の重要な書類です。

提出時に必要なもの

  • 離職票1・2
  • 本人確認書類(運転免許証やマイナンバーカード)
  • 写真2枚(縦3cm×横2.5cm)
  • 印鑑(認印でも可)
  • 通帳またはキャッシュカード(口座情報が分かるもの)

会社都合で退職した人と自己都合の人では、支給開始時期や期間が異なります。離職票の内容はその判断材料になるため、誤りのない状態で提出することが大切です。

提出タイミングと方法|求職申込み時に持参・郵送も可

離職票は、ハローワークで「求職申込み」を行う際に一緒に提出します。その後、雇用保険受給資格者説明会への参加や認定日での確認などを経て、正式に受給資格が決定されます。これら一連の流れを終えてはじめて、失業保険の給付が始まる仕組みです。

提出方法は2パターンあります。最も一般的なのは本人が直接持参する方法で、求職申込み・離職票提出・説明会の予約などが一度に済むメリットがあります。また、一部のハローワークでは郵送での提出も可能ですが、事前に電話で確認が必要です。

離職票の提出ステップを4段階で整理した図解。離職票の受け取りから、ハローワークでの求職申込み、書類提出、郵送対応の流れまでを簡潔に示している。

離職票が手元に届いたら、なるべく早くハローワークに行きましょう。提出が遅れると、給付開始も後ろ倒しになるため注意が必要です。提出が遅れると、その分だけ受給期間が短くなり、もらえる金額が減ってしまうおそれがあります。

離職票を提出する前に確認したい3つの注意点

離職票を受け取ったらすぐに提出すべきだと考えがちですが、実際には提出前に確認しておきたいポイントが複数あります。

ここでは、提出前に押さえておきたい3つの重要な注意点を整理しました。

退職理由の記載ミスがないかチェック

離職票には「離職理由」の項目があり、これが「自己都合退職」「会社都合退職」などの区分に直結します。誤った理由が記載されていると、本来受け取れるはずの金額が減ったり、給付開始が遅れることがあります。

実際に、離職理由の記載ミスは珍しくありません。例えば、次のようなケースが見られます。

  • パワハラや長時間労働で退職したのに「自己都合」と記載されている
  • 退職勧奨があったのに「一身上の都合」とされている

もし疑問があれば、ハローワークに相談することで再調査や理由の訂正申立てが可能です。泣き寝入りせず、正当な扱いを受けられるように行動しましょう。

再就職予定があるなら提出時期に注意

再就職の予定がある場合、離職票の提出タイミングが「再就職手当」に影響することがあります。条件を満たせば、失業保険を一部残した状態で再就職することで、最大70%分の手当が支給される制度です。

再就職手当の対象になるためには、求職申込みを済ませ、7日間の待機期間終了後に就職することが前提です。加えて、一定の日数以上の雇用見込みがあるなど、いくつかの条件を満たす必要があります。

提出が遅れると受給できないこともある?

離職票自体の「提出期限」は設けられていませんが、失業保険の受給は、退職の翌日から起算して原則1年以内の期間に限られます。受給開始が遅れると、結果的に給付日数が減る可能性があるため、早めの手続きを心がけましょう。

また、離職票の記載内容に不備があったまま提出してしまうと、再手続きや調査に時間がかかり、給付開始が遅れる要因にもなります。

退職後は速やかに離職票を受け取り、内容を確認した上で早めに手続きを進めることが重要です。

参考:厚生労働省「雇用保険の基本手当について

離職票が届かない・紛失したときの対処法

離職票が届かない、または紛失してしまった場合も、正しく対応すれば手続きは問題なく進められます。

ここでは、届かないときの催促方法や、紛失時の再発行手続きについて分かりやすく説明します。

会社への問い合わせと催促のコツ

離職票は、退職後に会社が速やかに作成し、その基となる離職証明書をハローワークに提出することで発行されます。その後、会社から本人に交付されるのが一般的です。

離職票が届かないときは、会社に連絡を取り、状況を確認しましょう。以下のような対応を取ることで、スムーズに手続きを進めやすくなります。

  • 会社の総務や人事部に直接確認
  • 担当者が不明な場合は代表番号に連絡
  • 「失業保険の手続き期限がある」ことを伝えて早期対応を依頼

丁寧に事情を伝えれば、多くの場合は速やかに再送の対応をしてもらえます。

再発行の申請方法と必要書類

万が一紛失した場合は、会社に再発行を依頼しましょう。会社が対応できない、または連絡が取れない場合は、ハローワークでの再発行手続きも可能です。

再発行に必要なもの

  • 身分証明書(運転免許証やマイナンバーカード)
  • 雇用保険被保険者証(以前に交付されていれば持参)
  • 退職時期が分かる資料(給与明細や源泉徴収票)

会社が倒産していたり、連絡不能な場合でも、ハローワークが状況を確認し、独自に処理を進めてくれるケースもあります。まずは窓口で相談しましょう。

離職票の提出で迷いやすいポイントを解消しよう

離職票の提出時には、書類の不備や提出先の勘違いによって手続きが滞ることがあります。スムーズに失業保険を受け取るためにも、事前に確認すべきポイントを押さえておきましょう。

離職票1と2は両方そろっているか確認を

離職票-1と離職票-2の違いを比較した図。離職票-1はハローワークでの基本手続き用で、基本情報や離職理由を記載。離職票-2は給付額計算のために、賃金や労働条件を詳細に記載する書類であることを示している。

離職票は、通常「離職票1」と「離職票2」の2枚セットで交付されます。この2枚は、それぞれ異なる役割を持っており、どちらも欠かせません。

離職票1は、氏名や退職日などの基本情報が記載された申請書類であり、ハローワークでの失業保険手続きの起点となるものです。

一方、離職票2は、過去6ヶ月分の賃金や離職理由が記載されており、給付日数や支給額を算定するための重要な情報が詰まっています。

書類のどちらかが欠けていると手続きが進まず、再発行が必要になることもあります。特に郵送で受け取った場合、1枚しか同封されていないトラブルも報告されているため、封を開けたらすぐに2枚そろっているかを確認しましょう。

万が一どちらか一方しか届いていない場合は、まずは前職の会社に連絡し、それでも解決しない場合はハローワークに相談しましょう。

手続きは「現住所のハローワーク」が原則

離職票を提出するハローワークは、原則として「現住所を管轄するハローワーク」です。住民票のある自治体が基準となるため、仮に勤務先や実家が別の場所であっても、現在の生活拠点が基準となります。

ただし、以下のような状況では注意が必要です。

  • 退職後に引越しを予定している
  • 現住所と住民票の住所が異なる
  • 実家で生活しているが住民票を移していない

こうした場合でも、手続き前に相談しておけば、転居後のハローワークに手続きを引き継いでもらえることがあります。

また、事情によっては、例外的に現在の居住地と異なるハローワークで手続きを進められる場合もあります。判断に迷うときは事前にハローワークへ連絡を入れておくと安心です。

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まとめ

離職票は、失業保険の申請において最初に必要となる重要な書類です。役割や提出方法を正しく理解し、早めに行動すれば、給付もスムーズに進みます。

なかでも、退職理由の記載内容や提出のタイミングは、支給開始や金額に影響するため、あらかじめ確認しておきましょう。

疑問点がある場合は、早めにハローワークに相談するのが安心です。万が一トラブルが発生しても、対応方法を知っていれば落ち着いて対処できます。

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